縦走路/2019年12月「盛岡シティマラソンをやっと完走」

  当日、朝5時半に起きて小豆餅を食べスタート会場の岩手大学に歩いて行った。Tシャツの胸と背には紙のゼッケン番号が、そして靴にはICチップが付けられてスタート、ゴールの時間及び順番が分かるようになっている。会場にはスタートの一時間半前に着き、走る服装に着替え、少し寒かったので準備運動のランニングを入念にした。
 これから初マラソンを走るのかと思うとワクワクした。 大勢の参加者が集まっていて、服装がとてもカラフルで仮装して走る人も何人かいた。 みんなを良く観察して見ると、マラソンに適したスマートな人が多いと感じた。天気は曇りで気温も高くなく、風も穏やかで絶好のマラソン日和であった。
 私は走る目標時間を5時間と届け出ていたので、ABCDEとスタート順が区切られていた内の、最後のEグループであった。私のスタートはAグループが出発してから10 分後であった。7000人ランナーの最後の方からスタートしたら、大集団で込み合っているのとペースが遅かった。そこで私は自分のペース(6分/1km)で走ろうと思い多くの人を掻きわけたり、左右に蛇行したりして徐々に人を追い越して行った。
 15km付近では人もかなり少なくなり追い越しも楽に出来るようになった。 25km先の御所ダムの登り坂も、難なく登り切った。 ランニング時計を見るとここまで 1kmを平均5分50 秒位で走っていた。とても良いペースだ。 この分だと4時間30分位でゴールかなと思った。
 しかし御所湖の折り返し地点を過ぎ30km付近で、「30 キロ」の壁が立ちはだかった。息は全然切れていないのに足が前に進まない。屈伸運動をしたが足が棒の様だ。周りの人も歩いたり、足がつったりする人が出始めた。私も何とか歩かない様にはしたがペースは7分30 秒位にまで落ちたが走り続ける。もう周りを見る余裕もない。最後の2kmは、10km位に感じた。それでも頑張ってやっとの思いでゴールした。タイムは目標の5時間を切り4時間45分23秒だった。疲れたがフルマラソンを完走した達成感で一杯だった。

№455 大倉 博

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