縦走路/2021年1月「コロナ禍で迎えた35周年」

 コロナの感染拡大が止まらない。7日には首都圏の4都県に緊急事態宣言が出された。新たな年明けを「心からおめでとう」と言えないのは私だけではないだろう。感染拡大をうまく抑えている近隣の国があることを考えると、対策が鈍牛の歩みの如くで、「モゥ~」ちょっとどうにかして欲しい。
 昨年は酷い風邪で参加できなかった新年山行に2年ぶりに参加した。コロナ対策でお雑煮での交流は無かったが、積雪たっぷりの鞍掛山で新入会員も含む大勢で雪と戯れた。久々のワカンに2度も転んでしまったが、コロナで溜まったストレスが発散し、少しは免疫力がアップしたかもしれない。
 今年は、会創立から満35周年を迎える。12年かけて取り組んだ県境踏破の記録誌も昨年末に完成し、節目の年を前に歴史を刻む記念碑とすることができた。記念事業の本番はこれからだが、県内35座を目標に記念山行の取り組みは始まっている。
 これまで節目の年には、記念山行のほか、記念グッズ、展示会、「山友」記念号、講演会、祝賀会など、会員が力を合わせていろんなことに取り組んできたが、今回はコロナ禍の下でどこまでできるか。この機会に、前例にこだわらず、新しいことにチャレンジするのもいいと思う。
 創立当時、私は33歳で二人の子持ちだった。その子供たちも既にアラフォー世代になっている。ネット社会になり、登山の仲間づくりも大きく変わってきた。ボードクライミング、トレラン、ソロキャンプなど、登山の楽しみ方も多様化している。ジェンダーフリー、MeToo、BLMなど、社会の偏見や課題はあるが、性別、障がい、人種に関わらず、いろんな考えや個性があって当たり前の時代になってきた。
 会が掲げる民主的な会運営は、年功序列や性差別のない対等でフラットな関係が基本にある。長い年月には、山あり谷ありで難行苦行のような時期もあったが、時代が変わっても、会員一人一人が夢を持ち、個性を発揮してチャレンジし、成長が実感できる山岳会でありたいと思う。
 人は、一般的に加齢とともに肉体は衰え、頭は固くなる。組織も寿命はあるらしいが、常に新しい仲間を迎え入れ、新陳代謝ができれば活力を失うことはない。35年を経て、500人余が会員となり、会の活動を支えてくれた。コロナ禍で先の見通しが立たない現状だが、災厄を乗り越えた先に、新しい時代の盛岡山友会の姿を今の仲間で夢想する年にしたいと思う。

№2 渡邊 健治

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