表紙絵ギャラリー/2024年9月「祈り、舞う。」

 本海獅子舞番楽 平根講中。寛永間に伝わった本海坊という修験者に由来する山伏神楽。
『戦後初』の鳥海山山頂での舞。長引くコロナ禍と山麓住民の安寧を祈願しての獅子舞【祓い獅子】奉納。
 撮影日の前日は三崎海岸にて本格的に岩デビューし、撮影日当日は鳥海山山頂(新山)リベンジが叶った日でもある。
そんな日に獅子舞に出会えるとは、単なる偶然ではなく、獅子(御神体)に呼ばれたに違いない。
 今ではコロナ前の生活を取り戻し普通にお山にも行けているのは、きっとこの時の祈りが通じたからなのであろう。
「かね」担当の男子の手が寒さでかじかんでいたのが、なお印象的だった。(№502 T.Y)