縦走路/2019年5月「転機と出会い」

 この4月、札幌に異動となった。旅行で足を運んだことはあったが、住んだこともなかったし、ましてや 仕事で行くことになるとは思いもしなかった。希望していた方には申し訳ないが、あと 3 年で定年を迎え る者には、正直言って辛いものがあった。
 この岩手には、新人時代に7年、今回通して17年もいたので、住みやすかったし、仕事も手慣れたとこ ろがあった。居心地のいい故郷みたいなところが、妙な安心感もあった。盛岡城址からの岩手山眺望も良か った、桜が咲き華やいだ雰囲気、もみじが紅に染まって、四季の移ろいを感じ生活できていることに感謝さ えしていた。
 山に登るのは、人生を歩んで行くのと何かしら似ているところがある。同じ山、同じコースなのに、前 回の山行とは何か違うと感じる。時期が違えば樹々の葉色や花が、草花が、動物が異なり、当然そこに居る 自分も周りから多くの影響を受けて「違い」を感じている。人生を一人で生きてきた方はいないわけで、接 してお付き合いいただいた方々、その中で自分は生きて生かされてきたのだと思う。出会いには大きなチャ ンスがあり、その人を変える転機もあると感じる。この岩手の山々からも多くのものをもらったし、仕事で 出会った方々、山を通してお付き合いいただいた方々、私にとって素晴らしい影響を与えてもらったと考え ている。
 思えば、この岩手も自分から願ったものではなかった。「住めば都」というものだったし、何か新しく始 めることは、新しいチャンスも巡ってくると思う。この 5 月には、元号も「令和」となり、新しい門出に はぴったりなわけで、あと 3 年をどう楽しむか、一区切りとなる人生をどう仕上げるのかを考えて北海道 を満喫してみようと思うこの頃である。

№454 小原 耕 
(日本百名山九州編を終えて 2019.5.4)

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