縦走路/2020年8月「私の縦走路」

 私の10年間の縦走路は秋田駒ヶ岳の初級登山教室に始まり、現在、岩手県境およそ500km、山行回数111回、延べ875人での踏破記録誌編纂のまとめに入っているところです。
 振返ると、当時の初級登山教室の受講生は20名を超え、会員も130人に近くいたように記憶しています。職場の同僚でもあった会の先輩の誘いで入会しましたが上意下達が一般的である巷の山岳会との違いを感じました。「 俺が連れて行ってやる。俺についてこい。 」 の世界と思っていましたが、盛岡山友会は世の中的には死語になったと言うか陳腐な(??) 「 民主的な運営・・ 」 そして 「 自立した・・ 」 とびっくりしたものだった。
 もう一つは計画書 と報告書の提出が徹底されていると受け止めている。入会当初はなかなか慣れなかったものですが、今ではPDCAが進むだろうし、「連れて行ってもらう→自立した山行」になると確信しています。いくら注意しても、ハインリッヒの法則の通り、事故は起きます。現在山友会では大きな事故は起きていませんがヒヤリハット情報をもっと気軽に報告し、大事故を未然に防ぎたいものです。
 先輩に誘われ参加した県外山行では色々な体験ができ、多くの思い出を残すことができました。特に入会直後参加した広島の会との交流では宮島一周(32km)のため沢靴を購入し、砂浜を歩き、半島のへつった岩場をトラバースするなどすべて初体験で忘れることはありません。広島の人達がデポしておいてくれた酒は格別うまかった。
 会員9人で挑戦した九州100名山への山行はレンタカーを交代で運転し24時間かけ熊本に着きました。その後天気には恵まれなかったが5日かけ開聞岳まで踏破できた。雨の中犬小屋の様な小さなバンガローに泊り、それでもテントよりはましだと感じた。
 また7人での四国は、高知駅でのスコールの出迎え、石槌山、剣山への登山、それにもまして吉野川のラフティング(急流下り)が思い出に残る。深山幽谷の急峻な山肌にへばりつくような平家の落人が落ち延びたと言われる祖谷渓を見ては子供の頃を彷彿させられた。帰る時バスの中で見た空は、梅雨明けの青空となり涙の出るようなさみしさを感じた。
 ノルウェーでのガルホビッケンの山々、クレバスやらフィヨルドの神秘な青さ、毎日のビール。
 これらの山行にもまして多かったのは毎週・毎月の県内外の山行、そして県境の藪漕ぎだ。
 今コロナ禍で会も私も山行は低調だが今後どのような山・藪に巡り合えるのか楽しみだ。
 潮風トレイルもしかり。私の縦走路の続きとしたい。

385 小田嘉洋

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