表紙絵ギャラリー/2021年11月「なにがなにやら」

 秋の静かな山の風景をと思ったのに、寂しすぎないようにと盛り沢山になってしまった。リンドウは、日が昇らないうちはじっと目をつぶっているが、太陽の光を浴びた途端に、パッと目を開く。
その瞬間に出会うのは感激である。山にはこんな楽しみがあるから、早朝の出発にも耐えているのかもしれない。


No.19 中村美栄子