源太ヶ岳の雪崩の跡

4月13日(土)源太ヶ岳に登りました。源太ヶ岳は4月2日に大きな雪崩が発生したという情報があったので、その検証に出かけた。松川温泉の登山口には水芭蕉が満開だった。上倉沼は、雪が解け始めていた。帰りに登山者とお話をしたら、「裏ドラゴン」と言って見学に来たそうだった。 

雪崩の現場は、標高1545mの源太が岳頂上付近の雪庇から、標高1384mの大深湿原分岐のあたりまでデブリが広がっていた。幅3~400mで長さも3~400mの大規模な全層雪崩と思われた。中腹付近には黒い地肌が出ていて、大量の雪が上から大きな圧力で、押し流したようだ。デブリの末端部では、オオシラビソが数本倒されている。雪崩の強大なエネルギーは圧巻だ。上部にはまだ少し雪庇がついており、今日のような温かさでは今にも落ちそうで怖かった。その後北斜面から山頂に登り、展望すると、あちらこちらに雪崩の痕跡が確認された。