縦走路/2020年10月「継続は力なり」

 岩手に住み始めてもう5 年が立ちます。定年になったら田舎に引っ込もう思っていました。実家があるわけでもないので、漠然としたものでした。ちょっとしたきっかけで八幡平市に住むことに決め一軒家を中古で買いました。家から眺める景色が結構気に入ってます。正面に大きく岩手山が望め、裏側からは七時雨山が望めます。
 安比スキー場も見えていたのですが、隣の家が平屋から 2 階建ての家を新築して見えなくなってしまったのが残念です。そして、あこがれだった薪ストーブも付けました。薪ストーブの良さは暖かいことはもちろんですが、ゆらゆらとゆれている火を眺めていることです。眺めているだけで気持ちが落ち着きます。
 山でも同じような体験ができます。沢登りです。清流を歩き、テン場を探して焚火を囲んで酒を飲み、沢音を聞き、満点の星空の中で過ごす時間は何とも言えない山のすばらしさを実感させてくれました。山を始めたきっかけは、「尾瀬」に連れて行って貰った事でした。山歩きだったら、お金がかからなそうだからとの安易な考えで始めたような気がします。そして、段々とのめり込むようになり、歩くことだけが山登りじゃないことを知りました。自分の出来る範囲で、いろいろと挑戦するようになりました。
 沢登りもその一つでした。暑い夏に清流の中にいるのは縦走で汗びっしょりになるのとは大違いです。源頭部の藪漕ぎは大変ですが、藪漕ぎの無い草原上の稜線に出会える沢は最高でした。また、ナメを歩くのも好きでした。最近の異常気象の影響で荒れた沢が多くなってきているのはとても残念な事です。岩手に住んでからはまだ一度も沢に行く機会に恵まれていませんが、葛根田川という素晴らしい沢があります。ぜひ、一度は遡ってみたい沢です。
 やっと入会出来たこの会では、山スキーで山小屋に泊り、ストーブを囲み火を楽しむ事が出来、とても貴重な体験もできました。
 とりとめのない話をしましたが、山とはこれからもずっとかかわっていきたいと思っています。自分のライフワークだとも考えます。年々、体力が衰え気力も薄れて来て情けないと思うこともありますが、あとは気持ちで頑張っていきたいと考える今日このごろです。「継続は力なり」、好きな言葉であり、山に登る励みにしている言葉です。

No.492 武田 春夫

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